2023年04月05日
下水道汚泥を 「宝の土」に変える
ロシアのウクライナ軍事侵攻、コロナ禍での輸送費問題や円安による物価高騰が、日本の暮らしを直撃している。肥料業界では、中国の輸出制限も加わり打撃がさらに大きい。植物の成長に必要な窒素、リン酸、カリウムの3要素の原料は、ほとんど外国産頼り。政府の貿易統計によると、窒素の37%、リン酸の90%が中国。カリウムは26%がロシアとベラルーシからの輸入という。
1980年代から90年代にかけ、鹿児島市水道局の職員と付き合いがあった。彼は当時、手書きの組合機関紙を毎日発行。その紙面は、全国の労働組合のコンクールで毎年のように上位入選する腕前だった。二人で「どうしたら手書きでビジュアルな紙面ができるか」など話し合った。
ある日「水道局でこんなもの作っているから、君の所の機関紙でも宣伝して」と、ビニール袋に詰めた物を差し出した。下水処理場の脱水汚泥を1カ月以上かけて好気性微生物で発酵、熟成させた有機質肥料だった。廃棄物の再利用といった運動が全国的でなかった1981年から先進的に取り組んでいた。どんな記事を書いたかは忘れたが、市民にPRする無料配布の写真を撮った覚えはある。商品名は「サツマソイル」で、現在20㌔220円で販売されおり、市販肥料の10分の1以下の低価格だ。
肥料の高騰を受けて、「地産」の汚泥肥料に関心が高まっている。政府も昨年秋に活用の検討会を初めて開いた。汚泥というイメージの悪い名称の変更や、重金属の含有不安の解消で消費者への普及をめざす。全国の下水道汚泥が「宝の土」に変わる日も近いか。
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