2023年10月24日
サナギという システムの不思議
自宅のプランターの縁を、体をくねらせ歩く毛虫3匹を梅雨の季節に見つけた。黒い胴体に赤いラインと斑点があり、全体がトゲだらけ。アニメの悪役の手下が着そうなコスチュームだ。
妻は気持ち悪がっていたが、トゲに毒はないツマグロヒョウモンの幼虫。それぞれプランターの縁や雑草の葉の下などに、頭を下にしてミノムシようにぶら下がり、体を縮めながらサナギ化していった。1匹は、激しい雨の日に草の葉が折れて姿が見えなくなった。
サナギの足が金色は雌、銀色は雄と知ったので、カメラをズームして見ると、プランターの縁にいるサナギは金色だった。
7月のある朝、近くに出かける前にサナギを見ると、羽化が完全に終わったところだった。家に帰るとプランターの周りを、豹(ひょう)柄の黄褐色の羽根を広げたメスのツマグロヒョウモンが飛んでいた。
チョウのサナギは、繭の様な防衛装置もなく、裸身に薄衣をまとうような姿だ。動きもとれないまま10日から1週間ほど過ごす。この無防備な生き方が不思議に感じた。
サナギになると、神経と呼吸器以外はドロドロの液体になる。震動などで容易に死亡する。そんな危険がありながら、幼虫から成虫に劇的に姿を変える。サナギというメカニズムは「競合のない場を作り出すため」と昆虫学者は言う。幼虫の時は葉を大量に食べるが、成虫は花の蜜を少し飲むだけ。親と子が資源を奪い合うことなく、双方のライフステージを独立して過ごせるそうだ。
甘い蜜だけに群がる、政界や企業の世襲の子どもたち。サナギの生態を知ると、世襲システムが一層無様(ぶざま)に見える。
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